北欧手芸の旅
6月19日-------------------------------------

 1年ぶりのコペン。夜は友人の多恵子さんとチボリ公園のレストランでおしゃべりを楽しみながら食事。通訳ガイドさんとしての裏話をいろいろ聞かせてくれました。その後、私のお気に入りのプラザホテルのバーへ。ここは去年、多恵子さんにつれてきてもらったところ。古い貴族の屋敷の書斎を移築した部屋で、壁はどっしりとした本棚、天井は中央に明かり取りのガラスの丸天井があって、なんとも落ち着く雰囲気なのです。コペンに行ったら是非寄ってみて下さい。

6月20日-------------------------------------

 昨年行って感動した手芸店「Antik Broderi]で10時から刺繍を習うことに。本当はヘデボーを習いたかったのですが、先生の都合がつかず、オーナーのエルムバックさんから、フリー刺繍を習う予約をしておきました。ところが、日本を出る2〜3日前に、自分の本棚にエルムバックという名前をみつけました。なんとどこかで手に入れた「Stump Work」の本の著者が彼女だったことがわかり、スタンプワークを習うことにしました。2時間ではもちろん仕上がりませんでしたが、丁寧に教えていただき、楽しい体験をしました。
エルムバックさんの作品、スタンプワークの針山
 彼女から手芸書の揃っている本屋さんを教えてもらってでかけて行き、もちろん手にいれました。講習会で使う毛糸を「Summerfuglen」で買い、昨年行けなかった美術館にも行き、短い時間ながらコペンを楽しみました。
★Antik Broderi tel&fax+45-33-140908
★Sommerfuglen おすすめリンクページをご覧ください


6月21〜23日-------------------------------------

博物館前のフィヨルド、花嫁、ハダンガー刺繍  ベルゲンへ。ここでの目的はハダンゲル高原の民族博物館。日本ではハーダンガーと呼ばれている、刺繍の故郷です。以前通訳ガイドの仕事をしていた知人の明子さんに案内をお願いしました。市内から車で約3時間、フェリーに30分乗って博物館へ。目の前には静かな水面をたたえたフィヨルドが。小さな博物館なのですが、展示物は初めて目にするものばかりで、一つ一つじっくり見ていたら、いつの間にかなんと2時間も経っていました。

クロスステッチとビーズ刺繍を組み合わせた胸飾りはとっても新鮮な手法です。柄は刺繍、織物、そしてニットにも使われている伝統的な幾何学模様とそれのアレンジのようです。これらを作った時代の人達は今より家事労働に時間をとられていたはずなのに、どうしてこんな手のかかるものが作れたのでしょうか。24時間を今の私達よりずっと有効に使っていたのでしょうね。

★Hardanger folkemuseum
tel+47-53-666900
fax+47-53-666062

★Husfliden
http://www.husfliden.no
ニットの本
民族衣装と、それを現代的にアレンジしたウエアのお店。昨年デンマークで買ったニットの本(左)の作品も売られていた。

6月24〜29日-------------------------------------

 いよいよ講習会の始まりです。会場の学校は空港からはとても遠いようで、困っていたら、ドミノ編みのヴィヴィアン先生が、空港に迎えが来るので一緒に行きましょうと誘ってくれて一件落着。到着した学校は山の中にあり、とても静かな環境です。予想どおり昨年の参加者もかなりいて、再会を喜び合いました。

 今年のコースは、

  • ドミノ編み
  • ビーズニッティング
  • 機械編み
  • エストニアの編みぐるみ
  • ノルディックセーター
  • ビクトリア時代の編み物
の6コース、私はビーズニッティングを申し込んであったのですが、エストニアの編みぐるみを見たらそのあまりの可愛さに心を奪われ、このコースに変更をしてもらいました。

 25日26日の2日間で自分の好きな作品を作るのですが、編み図はあるものの、参加者は実物を見ながら、自分の好きな柄や動物にしています。私は豚を編むことにして、まずエストニアの伝統柄の中から好きな柄を選んでデザインを決めました。編み込み柄は5本針を使って輪編みにすると以外と編みやすいことがわかります。とは言っても、細い針で編むのですから、なかなか進みません。みんなお茶の時間になっても席を立たず、ひたすら編みます。参加者のほとんどは編みぐるみではなく、指人形を作っていました。胴の部分は編み込み柄で筒に編み、頭の部分は靴下のかかとを編む要領で作ります。オオカミは先を細く、ウサギは少し丸みをつけて、とそれぞれ臨機応変に。わからなくなったら、先生にきいて、ちょっと編んでいただいたり、図解してもらったりします。

  生徒が編んでいる間、先生はいろいろエストニアの柄のことや、民族衣装の話しをしてくれます。先生は二人で、1人は博物館で子ども達に指人形や、編みぐるみを使って伝統柄や、ニットの楽しさを教えている方、もう1人の方は5 カ国語を話す、ニットの先生。二人とも素敵なお人柄で教室には穏やかな時間が流れます。ご自分の手書きのパターンブックを見せてくれて、私が手で写していると、「コピーをしていいですよ」といってくれました。先生の持ってきた作品を見ると、編み方のわからない素敵な編み地があります。隣の席の人と色々試してみたのですがわからず、先生に教えてもらいました。新しい編み方を知ることは本当にワクワクします。 毛糸玉カバー こうして2日間のコースは終わったのですが、私の豚は未完成のまま。指人形の人達はみんなオリジナリティあふれる可愛い作品を仕上げていて、感心しました。
 4日目は参加者達のマーケットの日。何か売るものがあれば持っていらっしゃいと言われていたので、自分の本と和布を持っていきました。値段を日本で買うのと変わらないくらいにしたので、あっという間に完売してしまいました。スカンジナビアは特に本が高いので、日本で1400円の私の本も、みんな、「Very beautiful!」「Very cheep!」といってくれました。エストニアの先生が持ってきた手編みの手袋と小さな豚の編みぐるみを買いました。手袋は約2500円、豚は約500円で、申し訳ないくらいの値段です。日本に製品を輸出しているウッラカーリンさん(http://www.ullspinneriet.com)の作る毛糸はとても素敵で、買ってきました。他にも色々プロとして仕事をしている人達が多く、楽しい情報交換会でもありました。

リストバンドとミニ豚  5日目はショートコースの日、コースは2つとれるのですが、私はここでビーズニッティングと、もう一度エストニアをとりました。ビーズニッティングは細い金針でリストバンドを作るのですが、なにが大変といって、毛糸にビーズを通す作業にひと苦労しました。計算違いをして最後15個足りなくなって、青くなりました。でもなかなか楽しいニットです。エストニアのコースではミニ豚を何とか仕上げて、みんなの作品を並べて写真をとりました。色が素敵、柄が素敵、形が可愛い、とそれぞれいいところを褒め合ってすっかりいい気分です。これで講習会は終わり。夜は宝探しゲームをしたり、ワインを飲みながらおしゃべりをしたり、いつまでもうっすら明るい北欧の夜を楽しみました。

原毛の布団綿  最後の日はバスで古い毛織物工場跡の博物館見学です。そこでは刈り取ってきた羊の毛を洗って梳き、紡いで織って、と毛織物のできるまでを実際に機械を動かしながら説明をしてくれます。初めて目にすることばかりで、とても楽しい見学でした。そこからは街に出て、毛糸屋さんを何軒か回り、それぞれ自分の降りたいところで降ろしてもらい、その度に来年の再会を約束して手を振ります。私は列車でオスロに行く予定だったので駅で降してもらい、ヴィヴィアン先生とも来年のスウェーデンでの再会を約束してお別れをしました。

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